AT限定普通二輪免許のとき、最初に教習所ですることはどんなことなのでしょうか。
AT限定普通二輪免許取得を検討中のみなさんが気になる内容について触れてみたいと思います。
まず教習所でやることは<引き起こし>
AT限定普通二輪免許を申し込むときに必要なのが<引き起こし>です。これをクリアできないと、教習所は申し込みを受け付けてくれません。
AT限定普通二輪免許で使う教習所バイクは、スズキ・スカイウェイブ400、またはホンダのシルバーウイング400(注:将来車種変更の可能性あり)のどちらかです。
しかし、初めて見る人は必ず衝撃を受けます。「こんなバカでかい船みたいなものを運転するの…?」と怖気づきます。

パイプガードやガソリン、教習用ランプなどを含めると総重量は220~250kgほどの重さとなります。ですので、引き起こしの時点で気持ちが萎えてしまい、小型やMTに変更する人も少なくありません。
ですが、これもじつは慣れ。教習所に通ううちに見慣れればそう大きくも感じなくなります。それに教習所内はとても狭いので、相対的に車体が大きく見えるだけです。ご安心下さい。
また、<引き起こし>は腕力で行うわけではありません。テコの原理を使えば、腕力はじつはあまり必要ないのです。コツさえ得ることができれば、子供でもちゃんとバイクを引き起こすことができます。
装備の貸出
AT限定普通二輪免許では、MT免許と同じ装備が必要になります。
【必要なもの】
- ヘルメット
- グローブ
- プロテクター(胴体・腕・足)
- ブーツ
自前で準備してもいいですし、無料レンタルするのもいいでしょう。(※貸出アイテムについては各教習所の規定によります)雨の日の教習の場合は、この上からさらにレインコートやポンチョを羽織ります。
冬はまだいいのですが、夏の教習所はアスファルト熱や車体熱で高気温となり、地獄をみることもあります。さらに緊張して大汗をかいたりすると身動きしにくくなり、二輪の操作に集中できなくなります。
初教習の際には、気持ち薄手で身軽な服装がおすすめです(※長袖長ズボンは必須)。
なお、大雨だと路面が滑りやすくなるため、教習内容によっては延期になることもあります。
教習所では入所後<いきなり乗る>
引き起こしが無事終わり、教習所初日。なんと、いきなり開始直後に「はい、乗ってください」と言われます。ひととおり走らせ方の口頭説明がありますが、緊張してあまり内容が耳に入っていないのにもかかわらず、いきなりハンドルを握ることになります(これはMTでも同じです)。
これは、<ちゃんと予習してきていること前提>で教習が進められるためです。教習本だけでなく、ネット環境がある人は動画などで乗り方や操作の仕組みを予習しておくことが大切です。
指導員さんはその時点で、教習生の意気込みの有無を見極め、その後の教習方針を決めたりもするようです。
二輪に限らず、物を教わる上で大切なポイントは、指導して下さる方に<本気のやる気を見せること>です。体育会系寄りの発想ですが、実技指導なので必然的にそうなります。
まとめ
初めてのAT限定普通二輪免許取得について触れてみましたが、いかがでしょうか。
「なんだか怖くなった」という方もおられるかもしれませんが、<当たって砕けろ精神>があれば、たいていのことは乗り越えられます。
AT限定普通二輪免許取得は「絶対に免許を取るぞ」という意気込みと予備知識をもってのぞめばとても楽しいものです。
最初は落ち込むことも多いかもしれませんが、運転に慣れてくれば「ああ、早く教習所に行きたい!」と待ち遠しくなることでしょう。